「匿名の公開情報」を甘く見た松井証券の陥穽

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■株売買の履歴提供、松井・一橋大研究に投資家「やめろ」(読売新聞 - 06月05日 03:11)
http://www.business-i.jp/news/kinyu-page/news/200706050038a.nwc

 金融工学全盛の今、静かに新しい経済学のトレンドとして
注目されている。行動ファイナンス理論が、
久しぶりに注目を浴びる事になった。

 松井証券は5月30日一橋大大学院と行動ファイナンス理論の
共同研究を発表した。
しかし、直後から顧客の抗議が殺到。
「取引履歴は顧客の財産で、外部提供はおかしい」という主張に、
「顧客の株式売買履歴を研究チームに提供し、
投資行動に関する基礎研究に役立てるとする」計画は
わずか5日で大きな批判により、無期限延期に追い込まれた。

確かに例えば、仕手筋にとって買い方、売り方の癖というのは、
絶対に他人には知られたくない「ノウハウ」(あえて個人情報とは言わない)
であり、松井証券の判断は軽率であるとも言える。

しかし、一方で、行動ファイナンス理論に興味と関心をおぼえる
松井証券の一顧客としては(ほとんど取引していないものの)
情報提供とそれに伴うフィードバックは興味あるところ。
その辺りは残念でもある。

昔、アメリカの検索エンジンが、
検索エンジンのキーワードを学術目的で公開した事があったが、
その時も、自分の名前を検索していたりしたものが多数あり、
批判とそれに伴う謝罪を招いた。
ITの進歩で情報を検索・整理するスピードが
速くなった事にもよるだろう。

個人情報保護法の施行以来「個人情報は護られて当然」
という意識が消費者に醸成されてきた。
昔であったら非難される謂われのなかったことなのに、だ。
もちろん個人情報が晒される事は良くないが、
学術目的のデータ提供が極端に拒絶されるのは、
これも時代の流れなのか。

[行動ファイナンス理論]-Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%8C%E5%8B%95%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%82%B9%E7%90%86%E8%AB%96

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このページは、管理人が2007年6月 7日 10:52に書いたブログ記事です。

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