建築の最近のブログ記事

黒川紀章建築の中でも特に傑作だと思っていた福岡銀行本店ですが、
この度本部機能を移転するとのこと。

ふくおかFGが新本社ビルに移転、福岡銀行本部機能も
http://kyushu.yomiuri.co.jp/keizai/detail/20080530-OYS1T00213.htm

壮大なピロティと対照的に明治通り沿いに一切窓が無く、
開放的なのか開放的じゃないのかよくわからない建物で、しかも
http://www46.tok2.com/home/arc/fukuoka/fukuoka_03.htm
ピロティが結果的に有意義に使われていないことが、
嘆かれている。

そういう意味では8Fまでぶち抜きのアトリウムがありつつも、
行員を含め立ち入り禁止という信じられない措置を執り
後に「霊廟」とSaving the sunで揶揄された日本長期信用銀行本店をも
思わせます。(新生銀行本店になって顧客ラウンジに改装)
http://arc-no.com/arc/tokyo/tokyo-sinseiginkou.htm

まあ天神の一等地だし、本店じゃなくなったので
有意義に使って欲しい。
黒川の述べたところのメタボリズム(新陳代謝)を見せて欲しいもの。

それにしても気になるのが、新本部の位置。
福岡市中央区大手門というと大壕公園のあたりで、
外れとはいかないまでも天神、博多という福岡の二大中心地とは
結構離れる。FFG(福岡フィナンシャルグループ)は
長崎の親和銀行、熊本の熊本ファミリー銀行を傘下にし、
他の地銀も狙っているという観測記事が出て、
福岡県の銀行から九州の銀行グループへと脱皮を図っている。

...となると、九州新幹線も開通するし、
博多駅付近の方が適地にも思える。
博多駅前にはライバルの西日本シティ銀行が本店を構えているので、
避けたにしても、郊外移転というのはどういうことなのだろうか。

もちろんFFGは図体の割に利益率が悪いとも批判されているので、
経費節減も必要なのだろうが、三行の融和や他県の評判を考えると
「福岡こそが中心という傲慢さ」を感じられないのかが、
気がかりなところ。

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